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ホーム 逆転の発想の原点 賢い助言者選び 賢い商品選び 経験から得た投資哲学 あまのじゃく日記(7月)
2008年7月31日(木)「証券投資の歩き方」
 欧米の夏休み
 7月も今日で終わり、夏休みシーズンも真っ盛りです。例年、欧米では長期休暇で経済活動も低迷する時期ですが、今年は少し事情が変わっているようです。証券・金融に信用収縮の嵐が吹き荒れ、うっかり長期に休暇を取っていると戻ってきたら席が無くなっているかも知れないから休みどころじゃないようで休みを取らない人も多いと聞いております。


 あわせて原油の高騰で、バカンスのあり方も節約型になっているのは日本だけの話ではありません。北京オリンピックの観戦ツアーすら不振と伝えられており、この傾向は明らかに景気の下降に拍車をかけます。
 昨日のニューヨークは、雇用などにポジティブな数値が示され、原油が反騰したにも関わらず、大幅続騰となりました。昨日も書いたように下げすぎの反動期に入っており、どこから今年後半の実体経済を反映するかになりそうです。


 原油の動向、欧米向けの輸出をカバーしてきた新興国の落ち込みがどの程度で収まるか、決算発表が一巡したところで、為替とともに先行きを占ういい夏休みにして鋭気を養いたいものです。
2008年7月30日(水)「証券投資の歩き方」
 為替・株・原油
 証券市場に影響を与える中心的な3点セットです。昨夜のニューヨークはドル・円が108円台、WTI が1バレル3ドル近い値下がりで5月上旬の水準まで下がり、株はダウ平均が266ドル48セント高の1万1千1397ドル56セントと一昨日の裏返しで終えました。

 コストインフレの諸悪の根源とされる原油の値下がりは、景気の下支えには良いニュースです。このまま上がらなければ先行きの予測も従来よりは楽観的なものとなり、ポジティブに評価されることになりますから、最悪の事態を予測していた株価は一定の水準まで戻ることも考えられます。


 世界の40%のガソリンを消費するというアメリカでさえ、自動車の総走行距離がダウンし、鉄道の利用者が増えてきたそうで、日本でも同様の傾向が顕著に見られる事から、原油の値下がりは実需の減少で必然的に起きているものと思います。


 日本では、それでも8月から又1リットル5〜6円上がるそうでこの夏は家でオリンピックを観戦するのが一番安上がりになりそうです。


 それにしても、夏休みを前に東北地方の地震、昨日の金沢市内の水害と天災による観光地の打撃は気の毒で言葉もありません。ともに何度も訪れた観光地だけに一日も早い回復が待たれます。
2008年7月29日(火)「証券投資の歩き方」
 盛り上がらない北京オリンピック
 北京オリンピックまであと10日となりました。大会前の盛り上がりが全く感じられないのは僕だけでしょうか?オリンピックの歴史は日本が金を取る種目は、スキーでもレスリングでも柔道でも皆日本に不利なルール変更が行われてきました。
 昨日は直前になって野球にタイブレークが導入されました。もちろん、事前に日本に連絡もありません。オリンピックの委員に日本人が選ばれない、再選されないなど完全に蚊帳の外で、お家芸の柔道に至るまで現在は委員が0です。昨日テレビを見ていたら、スポーツ評論家がアテネの金16に対して5+αと厳しい予測を立てていました。
 予測は外れるためにあるようなものなので、是非頑張って一個でも多くのメダルを持ち帰ってもらいたいと思います。頑張れニッポン!


 昨日のニューヨーク市場はダウ工業株30種が-259.61ドルと3営業日で2日200ドル以上の下げとなりました。一昨日は為替が大幅に円安になったにも関わらず僅かしか戻らなかったダウが昨日は又僅かの為替変動の中で大幅安と連動が見られませんでした。
 ドル高・株高の図式にも少し変化が現れているような気がします。


 アメリカもヨーロッパも年初来の安値を更新している中で、日本だけが3月安値から1500円ほど高止まりしたままです。このまま安値を切ることがないのか大きな不安があります。


 現在の金融危機はアメリカからEUへと拡がっております。金融収縮は世界中のお金が目減りして新規に貸し付けるお金も新規に投資するお金もなくなるということです。この春、産油国・中国・シンガポール等の政府系機関が欧米の金融機関に出資をしましたがこれもその後の値下がりで大幅な評価損を抱えております。


 日本の株式市場の首根っこは外人に抑えられております。今後の動向はこれ等海外の資金が日本株が割安と見て買ってくるほど潤沢か、まだまだ逃避を続けるのかにかかっております。
2008年7月28日(月)「証券投資の歩き方」
 So Long, Capitalism
 「資本主義さようなら」アメリカの週間投資新聞バロンズの記事です。自由主義経済のメッカでの住宅関連救済法案、カラ売り禁止などの規制強化で統制経済へ逆戻りし、自由な価格形成が阻害されることへの懸念です。
 サブプライム問題で信用力の低い商品を厚化粧した証券化商品にして世界中にばら撒いた反動といえばそれまでですが、資源はメジャーの力が落ち、ナショナリズムが台頭し、ドルの一極支配が終焉し国内では深刻な経済問題を抱え背に腹は変えられないところだと思いますが、たいていの場合規制強化は一次しのぎでやがて正常化せざるを得ないものです。
 この秋の大統領選挙で誰が当選するか、どんな政策が打ち出されるか、暫くは上下の激しい暑い夏が続きそうです。


 日本も、内閣改造・総選挙と政局がらみの話ばかりだし、国会議員は選挙で頭がいっぱいで、国民の生活苦や景気に目を向けるゆとりもない有様です。


 首相は1週間休みを取って出てきてスワ内閣改造かと思いきや月内の改造はないそうです。今の政治に期待するほうが無理だと言う事に国民は目覚めて来るべき総選挙では、毅然とした国民の意思を表示すべきです。
2008年7月27日(日)「証券投資の歩き方」
 ユーロ圏の景気
 為替相場では常にドル・円中心に話題になっておりますが、ユーロに対しては直近まで円が下落を続けておりました。好調を続けていたユーロ圏の経済も曲がり角を迎え、ユーロはインフレに対してまだ利上げ余地ありとの発言もありますが、僕は大勢観からユーロ高円安の局面は転換点を迎えておると考えます。


 日本の輸出企業がアメリカに次いでヨーロッパも伸び悩んできており、今後の決算でどこまで落ちているのかを見極める段階にきていると思います。あわせて先進国への輸出の落ち込みをカバーしてきた新興国もインフレと株価の下落で雲行きが怪しくなっており、少なくとも決算発表の山場を迎える今週から8月5日のFOMCまでは様子を見たいところです。


 週末のニューヨークが戻るには戻りましたが、原油が反転し、円・ドルが大幅円安に動いた割には戻りが鈍いところも気になります。先週新たに地銀2行が破綻したニュースもあり、金融危機が地銀レベルに及び始めている事から、来週のFOMCは特に注目されます。
2008年7月26日(土)「証券投資の歩き方」
 各種指標
 東京マーケットは外人の売買比率が6割以上なので、一日の売買代金が2兆円ならそのうち1兆2000億以上、売買高が20億株なら12億株以上が外人の動向に委ねられているということになります。アメリカがクシャミをすれば日本が風邪を引くたとえは外人のシェアの高さに由来する部分と、経済もアメリカ主体の輸出型経済だったことが原因で常にアメリカの陰におびえてきました。


 そのアメリカはサブプライムから始まった未曾有の金融危機に見舞われており、毎日のように発表される数々の経済・景気指標に一喜一憂しております。金儲けの為にはなりふり構わずプロ同士の騙しあいも、刑事・民事の事件が多発している事からも来るところまできた感じです。

 一番驚いたのは、現在19銘柄のカラ売りを禁止しておりますが、自由経済・自由競争のアメリカの高官から全銘柄カラ売り禁止発言が飛び出している事です。
 僕はそんな事をしなければならないほど、深層が腐ってきており深刻な金融危機が迫っていると警戒を強めております。


 指標の発表を受けて悪いなりに予想より良かったといって買い、予想より悪かったと売っておりますが、基本的に悪いものは悪い判断すらつかなくなっている事が問題です。


 僕の夏休みは終わりましたが、証券投資は猛暑で頭も回らないので、今しばらく夏休みです。
2008年7月25日(金)「証券投資の歩き方」
 経済の実勢悪
 昨日の米国は、ダウ工業30種-283.10、ナスダック綜合指数-45.77、S&P500種-29.65の大幅下落となりました。アメリカの陰のような日本のマーケットは昨日+290.38で久しぶりに16000円を回復したところでした。


 昨日までアメリカの主力金融機関の決算発表も終わり、悪いなりにアナリストの予想より良かったと楽観ムードになり、政府系住宅金融会社の救済策が下院を通過したこともあり大幅に戻していた相場が、改めて実勢悪の厳しさを知らされ大幅反落となったものです。


 アメリカではカラ売り禁止の措置も取られたことから、フミ上げなどもありまさに昨日僕が書いたことが絵に描いたように当たってしまいました。


 当然、今日の東京マーケットも昨日までの楽観論が吹っ飛んでしまうことになります。相場に規制などの手が入るときは大方このような事態が起きて居る事をこれも歴史が物語ってくれております。
2008年7月24日(木)「証券投資の歩き方」
 カラ売り禁止
 アメリカが住宅不況の真っ只中にある金融株などの空売り禁止措置を取りました。カラ売りには2種類あり、@現物を手当てしない投機的カラ売りとA現物を手当てしたつなぎ売りです。
 @は将来的に買い戻す以外に方法がなく、Aは買戻しと現物渡しのどちらかを選べる制度です。 
 今回の規制は@についてで当面は銀行株が2倍になるなど安値から急反発しておりますが、当面カラ売りが買い戻した後は、日本の新興市場の信用取引のように買いは出来てもカラ売りが出来ない株が買い残だけを残して天井をつけたあとは、下支えをなくして一方通行の下げとなる事もあります。投機筋が買い戻した後の相場に強気と弱気ががっぷり組み合った本来の相場の姿がなくなる事は戻り高値をつけた後は要注意です。


 規制はカンフル剤で、規制しなければならないほど悪いことの証左でもあり、人為的に壊された相場は「相場は相場に聞け」の自然体から乖離した妙味ないものとなります。


 政府系住宅金融の救済法案も、金融危機が信用毀損の瀬戸際にあることを示しており、金融市場全般の悪化の歯止めの入り口に差し掛かったばかりであることを肝に銘じておくべきです。
2008年7月23日(水)「証券投資の歩き方」
 相場の予測
 夏休み前、ニューヨークはダウ30種・S&P500ともに弱気相場入りしたと報じられました。しかし、ぼくが夏休みを取っている間に、今朝までに大幅反転しております。長い間相場に携わっていて、いかに相場の予測は難しいか、プロでも当たらないか、いつもこの結論だけが残ります。
 一番腹が立つのは、予想屋の判断にかく乱されて失敗したときです。だから僕はどうせ当たらないなら「逆転の発想」で、総弱気は買いの信号、総強気は売りの信号と置き換えて人の逆をやっても損をするのは自分だけだが儲けるときは独り占めと「はぐれ狼」を決めこんできました。


 過去の失敗の掘り起こしも相場の節目では、同じ轍を踏まないための重要な要素です。一番頼りになるのは、自分自身が過去の同じような局面でどう対処したか、欠かさず書いてきた反省日誌です。証券商品が多様化して益々投機化して、昔から生き馬の目を抜くといわれるマーケットで、原油が1バレル200ドルになるなどといっておきながら片方で空売りしているものが、個人でもファンドでもあって当たり前の世界と割り切ることが肝要です。


 今年の前半を振り返っても、あまり失敗しなかったのは、年期の入った「物事は必ず裏がある。」「相場は信ずる前に疑ってかかれ。」のあまのじゃくで、容易に人に同じないところだったと思いながら、俗世を離れて温泉三昧でした。
2008年7月11日(金)「証券投資の歩き方」
 7月11日(金)〜7月22日(火)までお休みします。
2008年7月10日(木)「証券投資の歩き方」
 米国の弱気相場
 ニューヨークのS&P500が昨年10月の高値から20%値下がりしダウ平均に次いで弱気相場入りしました。
 昨日のダウ工業株30種は引けにかけて急落し、前日の上げを帳消しの下げで-236.77ドルで終わり、シカゴ日経先物も東京のダウ平均の現物の終値より下の13035で返ってきました。


 ニューヨークでも住宅関連銘柄などには投げが投げを呼んでいるようで、結局のところ、何一つまともな合意も出来ないG8の統制力のなさを露呈しただけで、世界はお祭りどころでない現実が待っているようです。


 福田総理もG8で支持率の回復をもくろんだけれど、サルコジ大統領が日仏首脳会談も行わず予定を切り上げて早々に帰国したり、G8の言う事を聞かない新興5カ国の方が注目を集めたり、とても支持率が上がる成果を得たとは思えません。
 国内の深刻化しつつある景気対策の具体策を一つでも打ち出すほうがよほど効果があると思うのは僕だけではないはずです。


 相変わらず次から次と偽装の発覚に開き直る経営者、毎日のように起きる親族殺人、教員採用に関わる教育者の汚職に至っては日本の腐敗も来るところまできた観があります。 
2008年7月9日(水)「証券投資の歩き方」
 相場心理
 昨日の日経平均は13000円を一時割り込み、かろうじて13000の大台を保って終わりました。シカゴの日経225先物が13320で戻ってきましたので、今日は朝から買い気配で始まることになります。


 13連敗を免れた昨日の早朝から出来る限り多くの相場に対するコメントを見たり聞いたりしました。結論から言えば総弱気でとても手が出ない、買えないというものばかりでした。
 相場もその通り大幅下落となりました。しかし、今日は朝からシカゴに鞘寄せして高く始まったら昨日の下げが買い場であったとしてもチャンスをものに出来ないことになります。
 一人でもよいからへそ曲がりが居て13000円割れは買いだと叫ぶものが居ても良さそうなものです。ついこの間まで13000円があるかも知れないといっていたコメンテーターもいざ13000円になると声を出さなくなってしまいます。


 下がればもっと下がると売りたくなり、上がるとまだ上がると買いたくなるのが相場心理です。たいていはそうした心理が一番強く働いたときに、天・底を形成します。
 ちょろちょろ12日間下げ、一日置いて大きく下げました。大陽線や大陰線が出ると転機になる事があります。相場はやっぱり他の人と同じ橋を渡っていては「大勢で渡れば怖くない」かもしれませんが儲けには繋がらないことも確かです。


 僕は「逆転の発想」の中で幾度も触れておりますが、買いのシグナルの一つに「評論家の総弱気」を入れております。昨日は久しぶりで遭遇した気がします。
2008年7月8日(火)「証券投資の歩き方」
 G8初日
 洞爺湖サミットが始まりました。生憎の雨と霧でG8を象徴するような先の見えない開会となりました。CRB指数が459と下がり、原油も141.80と下落、ほとんどの商品が値下がりしました。
 G8の2日目は地球温暖化・原油・食料などの投機抑制等の本題に入りますが、各国の思惑が一致せず議長国の取りまとめの手腕が問われます。


 昨日のニューヨークの株価は、ジェットコースターのように上下して結局ダウ工業株30種平均は、56ドル58セント安で終わりました。
 温暖化では中国・インドなどの新興国とアメリカが対立しております。投機抑制は当然の事ながら資源国は値下がりに繋がる規制は反対で、原因のなすりあいをしております。洞爺湖の霧のように晴れないまま終わる可能性もあり、各国のメディアも懐疑的と報道されております。


 面白かったのは、メドベージェフ大統領とブッシュ大統領の会話でした。メドベージェフ氏が「ジョージと会えてよかった。この次の大統領ともうまくやるよ。」に対してブッシュ氏は「まだ暫く俺がやる。」とこんな内容に聞こえました。資源ブームで沸きに沸いているロシアとサブプライムから始まって手の打ちようのない両国の大統領の対照的な光景を見た気がします。


 結局株式市場にサプライズとなるような材料は出てこないのではないかと思います。
 日銀は昨日、全国各地の経済情勢を点検した7月の地域経済報告を発表し、9地域のうち東北を除く8地域の景気判断を前回の4月報告から下方修正しました。この夏は景気後退の重たい空気に覆われる暑い夏となりそうです。
2008年7月7日(月)「証券投資の歩き方」
 米国株式と弱気相場
 度々取り上げましたが、先週でニューヨークのダウ工業株30種平均が直近の高値から20%下落して弱気相場入りしました。もう一度整理すると過去10回の弱気相場入りでは平均で高値から30.4%、日数で386日だそうです。これを今回に当てはめるとなお14%下がり、後4ヶ月要するということになります。又弱気相場入りした後大きく下げる場面もあるそうです。


 ロイター・ジェフリーズCRB指数『ロイター・ジェフリーズCRB指数とは、1967年平均を100として、米国内の各商品取引所等で取引されている先物取引価格から算出される国際商品先物指数のことで、インフレの先行指数として国際的に注目されています。1957年に28品目の指数として開発され、それ以降、構成品目の入れ替え等の修正が行われ、前回の2005年の10回目の修正時にロイター・ジェフリーズCRB指数という名称になりました。2005年現在の構成品目は、原油、燃料油、無鉛ガソリン、天然ガスのエネルギーのほか、とうもろこし、大豆、小麦、綿花、牛、豚、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、ココア、コーヒー、オレンジ・ジュース、砂糖の19品目です。ニューヨーク商品取引所において、CRB指数の先物及びオプションが取引されています。』は先週末470と1ヶ月前取り上げたときから急騰しており、物によっては高値波乱の様相も呈しております。


 僕は今回の世界的な景気後退の元凶となった資源一次産品・食料の高騰は目先調整があれば、株式市場には心理的リバウンドをもたらすかもしれませんが、下降を始めた景気の大きな流れは急反転することはなく、値下がりしたからといってすぐ需要が回復するわけでもありません。


 したがってアメリカや日本のスタグフレーションもこれから正念場を迎えると見てかかるべきです。何事も悪いときにチャンスが生まれます。向かってくるチャンスを掴み取る心の準備をしておきたいものです。
2008年7月6日(日)「証券投資の歩き方」
 G8議長国の存在感
 FT紙(英フィナンシャル・タイムズ)の「行方知れずの日本 姿が見えないホスト国」という記事が掲載されました。中国など新興国が台頭する中、日本の存在感が急速に薄れていることを指摘したものです。地球温暖化に対する対応等得意の分野でもその政治的存在感となると、とたんに陰が薄くなると指摘しております。
 グローバル化した世界経済はもはやG8だけでは手に負えない状況で、新興国も巻き込んだ拡大サミットでなければ問題の解決も難しく、今回も大きな成果は期待できない気がします。


 今週はサミット開催中の世界の株式の動向が注目です。環境問題のほかに、強いドル政策の確認、投機資金の抑制が具体的に表明されるか、それに反応する原油価格の動向が日経平均12連敗からの脱出のキーポイントです。


 数ヶ月前までは一部の国、一部の政治家の心配ごと程度だった「スタグフレーション」が日増しに声高に現実味を帯びてきており、このままコストインフレが続けば世界同時不況に陥ることもないとは言い切れません。目先ではないにしても、そうなった時の株価は予測の外です。
2008年7月5日(土) 「証券投資の歩き方」
 更新中の連敗記録
 日経平均が先週末でついに12連敗となりました。僅か数十円のお化粧直しも出来ないほど問題の根が深いのか、自然体なのか長年証券界を見てきた僕にも判断がつきません。
 昨日はその前の日に、ECBの利上げ、アメリカの雇用指数と2大イベントを無難に通過し米国ダウ平均が高く終っていただけに、連敗脱出の期待がありましたが届きませんでした。
 日経平均の連敗記録は、1位が1954年4月28日から5月18日の15日間、2位が1949年11月14日から11月29日の13日間となっています。15日を塗り替えると戦後最長記録となります。嫌な記録ですが興味を持って既に囁かれ始めております。


 明後日から始まるサミットでは、採択する首脳文書で原油高と食料高の抑制に努め、世界経済の危機回避に全力を挙げることが織り込まれるそうです。投機資金に対する具体的な対策が示されない限り、地球温暖化対策と同じで各国の思惑に折り合いをつけただけのものに終る可能性があります。
 アメリカは原油高はドル安が原因ではないといい、根強い需要増が背景にあるので、結局は相場は加熱しても行き着くところまで行かないと収まらないような気がします。


 アメリカの弱気相場も過去10回の例に当てはめれば平均であと10%下を見ることになります。昨日はイギリスも年初来の安値を更新し、EUもいよいよ景気後退期に差し掛かってきましたので、東京も気を引き締めてかかりたいものです。まさに世界同時スタグフレーションの様相です。
2008年7月4日(金)「証券投資の歩き方」
 ご祝儀相場
 ニューヨークダウ工業株30種は+73.03で終わりました。ECBの0.25%利上げ、6月の米雇用統計がほぼ予想通りだったことで高く終わりましたが、僕は独立記念日前の半日相場で「ご祝儀相場」だったと思っております。
 何故なら@ダウは前日までに高値から20%下落し弱気相場入りしていた。A昨夜はS&Pもザラ場一時弱気相場入りした。B(ISM)非製造業総合指数が48.2と予想外に悪化し、3カ月ぶりに判断の分かれ目となる50を割り込んだ。CWTI原油が市場最高値を更新した。などなどの悪材料に目を瞑り、ECBが再利上げに言及しなかったことでドル高になった点を評価して薄商いの中買戻しが入ったと見ているからです。


 来週は「洞爺湖サミット」ですが、原油高やドル安が話し合われても、具体策が示されるとも思われないため、悪化している世界の経済やインフレは流れが変わりません。結局現実に立ち返った時、アメリカも日本も一段と下げる場面があると思っていたほうがよいというのが僕の考えです。
 大リーグのセブンイニングス・ストレッチだと思っております。 
2008年7月3日(木)「証券投資の歩き方」
 43年ぶり・34位
 昨日の日経ダウ平均は43年ぶりに10日続落となりました。今朝終わったニューヨークダウ平均がー166.75ドルと大きく下げておりますので果たして11日連続となるのか気になります。
 先日も最悪の事態に備えたほうがよいと書いたばかりですが、悪いほうの予測ばかりが当たり、心のどこかでは売り方の心境を推測しながら、たいていは戻り始めてから手仕舞いに入るのでそのきっかけ探しを始めております。
 過去にもベアー相場では思わぬ安値をつけますので、昨日のGMなどを見ていると株価の下落が資金調達をより困難にし、会社を破綻に導く可能性があることが市場で囁かれております。


 国際サッカー連盟は2日、最新の世界ランキングを発表、欧州選手権で44年ぶりの優勝を果たしたスペインが3つ順位を上げ、1位になりました。
 日本は4つ順位を上げ、34位でしたがアジア勢の首位に返り咲きました。ワールドカップ・アジア最終予選で対戦するオーストラリアは40位、ウズベキスタンは55位、バーレーンは72位、カタールは80位です。ランキングだけから見ると予選突破は出来そうな組み合わせです。
2008年7月2日(水)「証券投資の歩き方」
 交易損失
 一次産品の価格上昇で、日本の交易損失は20兆円と先進国最大となる数値が報じられました。資源のないうえ食料の自給率が39%と先進国最低の日本がその裏返しで負担増となっている部分です。輸出立国は全ての原料を輸入に頼らざるを得ない結果です。


 日本の日経平均は2004年9月以来の9日続落となりました。昨夜の大証夜間取引が場中にニューヨークのダウ先物が大幅下落したのを受けて13260円まで下げた後13310円終わっておりましたが、ニューヨークのダウ平均は結局32ドル25セント高い11382.26、シカゴ日経先物は13505で戻ってきました。


 ニューヨークも下げは大きく戻りは僅かという地合が続いておりますが今日のところは、シカゴ先物が日経平均終値13463.20を僅かですが上回って戻りましたので反騰も期待されます。


 しかし、ニューヨークは金曜日が休場で今日・明日の間にECBの利上げ問題、高止まりの原油価格など重要な問題が山積しておりますので結果によっては大きくぶれることも覚悟しておかねばなりません。
2008年7月1日(火) 「証券投資の歩き方」
 弱気相場入り
 アメリカのダウ工業株30種平均は、昨年秋の高値から20%値下がりし「弱気相場」入りしたといわれております。
 昨日のニューヨークも先週大幅に下げた後なので自立反発も予想されましたが、ザラバで50ドル以上高いところがありましたが大引けは急速に値を消して、終値は前週末比3ド50セント高の1万1350ドル1セントで終えました。
 中身を見ると、原油価格が143ドル台をつけるなどで安く始まりましたが、その後ドルがユーロに対して高くなり、原油も前日比でマイナスになるなど株価は戻してもおかしくない場面でしたが結局行って来いで終わりました。


 一般に、弱気相場入りした過去10回の平均下落率に当てはめると、今後ダウ平均は10000ドル割れくらいまであるとの試算があります。
 それにしても、金融株の値下がりはひどいものでアナリストの予想もまだまだ損失も大きくなり信用不安は増すばかりです。


 そこでインフレに抵抗力があると逆に見直され、株価の下げが小幅にとどまった日本株ですが、米国株がここから一段安になっても持ちこたえられるかの問題です。本日発表の日銀短観も厳しい数値が予想されルなか、どんな反応をするかウォッチしていきます。