僕は証券会社勤務期間に他の営業マンがやらない様々な投資手法を使いました。別ページで紹介した「から売り」(信用取引の買いについては「から買い」とはいいません。言葉が悪い響きを持っていますが、どちらも「新規買い」「新規売り」が正しいのです。)はその最たるものですがそのほかにも必ず実行したことがありました。分かっていても出来ない「逆転の発想」をいくつかを紹介します。
- 信用取引は一ヶ月以上伸ばさない。
- 通常の信用取引は期日が6ヶ月ですが新人の頃訳も分からず期日いっぱい引っ張ってもマイナスが大きくなるだけでろくな結果が得られなかったので爾来信用の期日は僕と顧客の間で一ヶ月と決めて取引しました。丸々引っ張るより損が少なく、残りの5ヶ月間に十分のリカバリーのチャンスがありました。
- 10%ルールでロスカットを実行した。
- 今はネットで自在にロスカットが指定できますが、10%反対売買をしていました。買って10%下がる株は見切り、上がっている場合は持続です。カラ売りしている場合も同じで自分の投資では現在でもこのルールは守っております。常時ボードを見ておられない人は自分で決めた値幅で絶対に逆指値を入れておくべきです。
- 複数銘柄もった場合損しているものから先に切る。
- 一般に複数銘柄もつと、利が乗ったものから利喰っていく傾向があります。僕は反対に利が乗っているものは残し損しているものを見切って乗り換えます。何度か繰り返すと全部利が乗ったものに変わります。特に信用取引はこの手法をとれば損しているものを先に切っていきますから、損を期日いっぱい引っ張る愚をしなくてすみます。
- まだはもうなり、もうはまだなり。
- 要するの天井売りと底買いは出来ないから頭と尻尾はくれてやれという事です。1円を惜しんで100円損をしないために常に欲との決別を心がけています。
- 損切りは必ず成り行きで実行する。
- 相場の売り買いを間違ってロスが出たとき多くの人は少しでも損を減らそうと指値をします。下がる株価を追いかけて指値を変え、大抵の場合うまくいかず結果として思わぬ大損をする羽目になります。僕は損切りだけは長い経験で絶対成り行きに決めています。人生も同じで「見切り千両」という立派な先人訓があります。
- 過熱相場ではボードを離れて一息入れる。
- 暴騰や急落場面でボードを見ていると、もっと上がる、まだまだ下がると追い詰められた心理状態に追い込まれ、ついエイッと手を出して高値掴みしたり、底値を売ったりしてしまいます。大きな群集心理が働いた時にもっとも大商いで天底を形成します。僕は永年の経験からオシリがむずむずするほど居た堪れなくなった時は勇気を出してボードを離れコーヒーブレイクをします。100%ではありませんがこれで随分救われました。相場の天底はブラックホールのように引き込まれます。一番いいのはそうならないためにロスカットを機械的にやることですが「休むも相場」は渦中から少し離れて冷静な自分を取り戻します。
- チャンスは前髪しかない
- 株式投資は常に決断の早さが求められます。どうしようどうしようと考えているうちに通り過ぎてしまいます。向かってくるところを決断して前髪を捕まえた人だけがチャンスをものに出来、通り過ぎてからでは捕まえられません。要するに「れば・たら」は通用しない世界です。特に迷ったときは大抵頭で損の計算をして躊躇するときです。こんなときこそ英断が必要です。普段から物事を即決する訓練も役に立ちます。